Jazzピアノ大好きucoです🎵
今、「Bag’s Groove」という曲を練習しています。
Bag’s Grooveはビブラフォン奏者であるミルト・ジャクソンが作曲した曲で、マイルス・デイビスが発表したアルバム名にもなり有名なブルースの曲です。
ちょっとかったるいメロディーが繰り返しのFのブルースの曲。
JazzをやるならBluesを勉強したほうがいいって、いろんな人が言っています。
去年からいろいろなJazzの曲を聴いていますが、「ここカッコいいフレーズ!!」って思うところは、Bluesのフレーズだなとは思っていました。
泥臭いけどカッコよくて、シマる感じ。。
それで、今宿題の「Bag’s Groove」。
先人の演奏からフレーズを学び、宿題に収まるように切り貼りして、一部分自分で考えようと思って、それっぽく考えているうちに、、。
Bluesって何??ってことになりました。
今朝ネットサーフィンして、Blues誕生の歴史を読み漁りました。。
Bluesの誕生
世は植民地時代、西アフリカから奴隷貿易で連れて来られたアフリカ人の過酷な歴史から生まれたBlues。
読んでいるうちに、長く辛いアフリカの方々の気持ちにならないと、いいBluesのメロディーって出てこないんじゃないの?って思いました。
奴隷として北米南米に連れてこられたアフリカ人は1200万人。
そのうちの15%は、1か月半-2か月に及ぶ渡航中のひどい環境下で亡くなられました。
前にその船の様子を描いた映画をテレビで見たことがあるのですが、荒波で激しく揺れる船中には水が大量に入り込み、鎖で繋がれ横に寝かされている状態で、ものすごい船酔いで苦しむ人とか。
亡くなられた方は、次の日には海に葬られるという、悲惨なシーンがありました。
その後も、逆らう人が銃で撃ち殺されたり、ともかくひどい話で、見ていられなくなり消したのですが、今でもそのシーンは頭に焼き付いています。
アメリカに辿り着いて奴隷として売られる時は、家族や同じ部族の人は必ず離して売ったそうです。
反乱を起こさせないようにです。
アフリカの部族はみな独自の言葉があるようで、違う部族同士は言葉が通じない。
そして北米に連れて来られたアフリカ人は、英語を自分で勉強することも禁じられ、独自の文化(音楽やダンスなど)を表現することも禁止。
だから、綿花栽培などの農場で仕事をするときに生まれたBluesは、故郷アフリカの音楽ではなく、アメリカで生み出された音楽だったそうです。
そしてBluesは、「こんなひどい状況でも何とか生きて行こう!」という前向きな音楽だそうです。
そう思って聴くと、確かに「Bag’s Groove」のメロディーは、「今日もかったるいけど、しょうがないか。」みたいな雰囲気に聴こえてきます(^▽^;)。
苦しみの中から生まれた音楽。
その苦しみが過酷すぎたから、生まれた音楽もものすごく濃くて素晴らしいのだと思います。
ロックもJazzもブルースから生まれた。。
Fブルースの曲
今回、「Fブルースの曲をやってみたら?」と先生に言われたのですが。
Fブルースとは、Fの調のブルースの曲。
Now’s the Time
Cool Struttin
Billie’s Bounce
Straight No Chaser
Bag’s Groove
・・他にもたくさんあるようです。
ブルースの曲は、12小節で3つのコードから成る構成です。
先生によれば、ブルースは簡単そうで、実は一番難しいのだそうです。。。
Fブルースの曲を聴きまくっているうちに、これは「Jazz喫茶で大音量で流れるJazzピアノの物凄い涼しい音!!」だって思いました。
確かに、この涼しいピアノの音のカッコ良さは、「私がやりたいと思ってるJazzの1つ!!」って。
今回、小曽根真さんがGary Burtonさんと演奏されているBag’sGrooveを参考に宿題を考えて練習しています。
日本を代表するJazzピアニストである小曽根真さんの演奏は、本当に素晴らしくて、Bluesの要素がたっぷりの勉強すること満載です。
他にもBag’s Grooveを演奏している様々な方々の動画を見ました。
オルガンで演奏しているジミースミスさんのもカッコよくて、Bag’s Grooveって曲は本当に単純なフレーズの繰り返しなのに、こんなにも様々なアレンジがあって盛り上がれて、ブルースの奥深さって本当に素晴らしいです。
Bluesのカッコいいアドリブが自分から自然に出てくるようになったら、すごいなぁぁ。。。
それには先人の演奏をよく聞いて耳コピする。。
地道にやるのみ、です。。